スイッチを押す時
エアコンのスイッチを押す時、ただただ「暑いなぁ~」と何も考えずに押していた。
そうすれば、当たり前のように快適な温度になる。
そのような期待にエアコンたちは、何も言わずに応えてきてくれた。
その使命を全うしてきた。
大切に長く使っているため、不調が出てくるものもある。
期末考査の期間を利用して、一部の教室のエアコンの交換作業が行われた。
もちろん、該当教室の生徒たちはエアコンの調子が良い部屋に移動して期末考査を受験した。
エアコンの交換作業は急ピッチで行われていた。
1~2日間かけて2教室ほどの入れ替えがなされていた。
全部で5教室ほどの入れ替え作業があっただろうか。
それらの教室からは、ドア越しであっても蒸し暑さを感じた。
そのような中で、交換作業をしていた作業員の方は休むことなく黙々と作業に打ち込んでいた。
おそらく、「生徒たちがはやくいつもの教室に戻って、快適に学校生活が送れるように」とその使命を全うしていた。
新しいエアコンはきれいに設置された。
これから、このスイッチを押す時、私は考えてみようと思う。
自身に与えられた使命と、期待されていることについて。