グローバル人材とはなんだろう

グローバル人材とはなんだろう。
本校の国際部では次のように定義している。
(1)主体性・チャレンジ精神・発信力:他者との意見の違いを恐れず意見を発信する態度の育成
(2)傾聴力・協調性:他の意見に耳を傾け,他者の違いを受け入れる態度の育成
(3)寛容性・柔軟性:異文化を理解しようとする態度の育成
(4)自主性・積極性:自ら学ぶ態度の育成
(5)専門性・教養・知識・技量:人に伝える内容・幅広い知識を身につけること
(6)英語力:英語でコミュニケーションを取ることのできる力の育成
以上だ。
私はこれを「アクティブでタフな教養人」だと理解している。
現在,高校2年グローバルクラスでは総合的な探究の時間に「マイプロジェクト」という教材を利用している。
この教材はロジャー・ハートの「参画のはしご」をもとに生徒たちが社会課題に対してアクションを起こす。
それに対して生徒たちが検証を繰り返しチャレンジしていくというまさにグローバルクラスで求められている「グローバル人材」の「生き方」を考える授業である。
探究の時間では早速社会に飛び込む。
お膳立てされたテーマについて綿密にしっかり調べて,立派な業績を残すという探究活動とは違う。
「タフな教養人」は悩み,迷い,諦めかけ,しかし前を向いて,そして道筋を見つけていくのだ。
月曜日に4月から始めた探究活動の中間発表を実施した。
木曜日に長崎大学の大学生からzoomでアドバイスをいただいた。
現在のテーマの一例。
「老舗企業の後継者をマッチングするアプリ開発」,「海洋ゴミを活かした製品開発」,「多様な価値観を持つ人々をつなぐファション開発」などなど・・・。
まだ途中経過なので変更の余地は大いにある。
インタビューやアンケートをすでに実施している生徒もいる。
その中で多くの失敗もあるだろうし,活動がうまく行かないこともあるかもしれない。
しかし,その過程が学びなのだ。