「10月の風」

「 わたしと小鳥とすずと 」
金子みすゞ

わたしが両手をひろげても
お空はちっともとべないが
とべる小鳥はわたしのように
地面をはやくは走れない
わたしがからだをゆすっても
きれいな音はでないけど
あの鳴る すずは わたしのように
たくさん歌はしらないよ
すずと 小鳥と それからわたし
みんなちがって
みんないい

時折、一つのことにこだわるあまり、別のことが見えなくなり、他のものの良さを見過ごしてしまうことがあります。
「みんなちがってみんないい」このような見方を忘れないようにしていきたいものです。