磨く

全校清掃の一コマ。
ここは情報科教室、まぁ、パソコン教室ですね。
この日は、キーボードを徹底的に磨いてもらいました。
「とにかく、5分間、キーボードと向き合ってみんね。」
「指先で擦る感じで磨いていけば、きれいになっていくから。」
と言うと。
「対して、汚れてないっすよ。」などと愚痴を漏らしながら磨き始める生徒たち。
次第に雑念が消え、キーボードを磨く音が響きます。
あっという間に5分が経過し、間もなく掃除終了という時間に。

「いや~、完璧っすよ。めっちゃ汚れてましたね。めっちゃきれいになりましたよ。」と得意げに言います。
自身が5分ほど前に言ったことも忘れてしまうくらい無心になったということでしょうか。

キレイになったキーボードと共に、自分自身も磨かれていることに今はまだ気づいていないのかもしれません。