長崎南山学園生徒会誌
長崎南山には「樟の芽」という生徒会誌があります。
生徒の活動記録誌です。
読み返すと学園の歴史、その時代に活躍した文化部スポーツ部の生徒の輝きが読み取れます。
私が特に興味を持ったのが文芸誌の項目です。
読書感想文、俳句・短歌、弁論、評論、海外研修体験談など高校生の目線で表現された文章には生命エネルギーが宿り、正しく長崎南山の文化レベルの高さを感じます。
この「樟の芽」は楠の芽ではなく樟なのです。
学園内には高く伸びた樟(クスノキ)が多くあります。
学園史をみると昭和27年、学園がこの地に建設された時に植えられた木です。
樟はクスノキ科ニッケイ属で樟脳が取れる香木ですが、楠はクスノキ科タブノキ属に分類され、中国では樟はクスノキで楠はタブノキと区別しているそうです。
日本ではどちらもクスノキと呼びますが長崎南山では生徒の成長と樟の高く伸び香り豊かな様を重ねているように思えます。