NANZAN GLOBAL MINDSET (中学)

この長崎南山中学では、表題の頭文字をとって「NGM」という科目があります。
この時期のこの科目では、中1・3年生では「ENAGEED SUMMIT2024」に向けて準備をしています。校内選考が9月中旬に行われ、選ばれしチームがサミットへの応募をします。

「もっと○○」というキーワードのもと、現状の日常生活に満足するのではなく、よりよい生活を送れるように日ごろの「違和感」に着目し、改善策を提案するサミットになります。
そのために、プロセスをしっかりと踏まねばなりません。
いろいろ試行錯誤し、企業とつながったり、アンケートを取とったりと多くの経験を積むこともメリットの一つ!
今年の校内選考が楽しみです。(昨年の結果を超えられるかな?(ワクワク))

さて、中学2年生は何をしているかというと、「哲学対話」です。
これは、答えのない問いを自分たちで作り、議論し合い、お互いの意見を理解できるようになるとGOODです。
しかし、まだまだ自分の意見を押し通したり、論破しようとしたりと、他者の意見に寄り添うことができないことも多いですね。

今回のお題は、「自分を犠牲にしてまで人を守ることが正義なのか」

もちろんですが、YES、NOのどちらも正解だと思います。
「身を粉にして、働いてくれている親のこと」「危険を理解しながら、消火活動や救助活動を行う消防士のこと」「昼夜問わず、市民・県民のために治安を守る警察のこと」など、うなずける内容も多い反面、「でも、命を落としたら意味がない。自分がいなくなって悲しむ人は少なからずいる。」「自分を犠牲にすることで、守られた人は一生心に負い目を感じながら生活をおくることになり、もっと苦しい思いするのでは?」など、全体では発表ができなかった生徒でもしっかりと考えて自分の意見を持つことができていました。
(立派な考えをしっかりと持てていることに驚きを隠せませんでした。)


このような、周りの意見とすり合わせながら自己を確立していくことが「背景を読む」ことにつながるのではないでしょうか。
校長はよくおっしゃいます。
「また、寝とる」ではなく、「昨日遅くまで親御さんの看病をされていたのかもしれない」と物事の裏に隠れていることを読み解こうとすることが「読解力」だと。

このような取り組みが、本校の努力目標である「紳士たるべし」に近づいていくと信じています。