考査接近中

3月4日(木)から3学期期末考査が行われます。
試験範囲を終えているクラスは復習に入っていますが、まだまだ切羽詰まっていないためか、生徒たちの気合いの入り方は今ひとつ。
先日の授業で、「真面目にやらないのならもうしない!」と突っぱねてみたところ、何だかマズそうだという空気を感じてか、今日の取り組みはなかなか良好でした。
コツコツ取り組んでゆとりを持って本番を迎えよう… そういう発想になってくれるのはいつなのでしょう? 

中には「再試験をクリアすればいいんだし」と思っている不心得者もいるようですが、そんな甘い考えが通じるのは学生のうちだけ。
世の中甘くないよ。
しかし、そんな甘チャンはどうも昔からいたらしく、吉田兼好は『徒然草』の第92段でこう書いています。

ある人、弓射ることを習ふに、諸矢をたばさみて的に向かふ。
師のいはく、「初心の人、二つの矢を持つことなかれ。
後の矢を頼みて、初めの矢になほざりの心あり。
毎度ただ得失なく、この一矢に定べしと思へ」と言ふ。
わづかに二つの矢、師の前にて一つをおろかにせんと思はんや。
懈怠の心、みづから知らずといへども、師これを知る。
この戒め、万事にわたるべし。
この話を生徒たちに紹介しようかとも思いましたが、「オレたち、徒然草で取り上げられるレベル?すげっ!」とか言って喜ばれるのもイヤなのでボツにした次第です。