7年目の必然

「思い切って一歩踏み出す勇気も大切だ。」
「最後まで諦めてはいけない。」
そんな希望の言葉を確信に変えてくれるのは、いつも生徒たちである。

とある高校Ⅲ年生から大学合格の報告を受けた。
それは第一志望の大学で、一度、総合型の入試を受けて不合格となっていた大学であった。
このことを彼にブログで扱ってもよいかと聞いたら快諾してくれた。

南山中学校からの生徒である。
普通の生徒である。
だからこそ、留学すると聞いたときは驚いた。

高Ⅱの終わりから、約一年間の留学をして、ここに帰ってきた。
そこからの活躍は目を見張るものがあった。
だからこそ、総合型の入試が不合格だったと聞いた時は驚いた。

それでも、一般入試があるからと前を向いて新たな道を歩み続けた。
家庭学習期間となった2月に入ってからも教室にはいつも彼の姿があった。
共に学ぶ仲間が減り最後の一人になっても。

彼は、いつも『目標』を達成するためにそこにいた。

これは、とある生徒がここで『目標』を見出し、その達成に向けて、チャレンジし、努力をし続けた先にあった『必然』の物語である。